1928年11月18日は「ミッキーマウス」と「ミニーマウス」の誕生日

何度も変更された誕生日

1928年(昭和3年)11月18日、ディズニー映画の記念すべき第一作が公開された。
題名は『蒸気船ウィリー』

あまりにも有名なこの作品は「ミッキーマウス(Mickey Mouse)」「ミニーマウス(Minnie Mouse)」がスクリーンに初めて登場した作品でもあり、公開日の11月18日は、現在公式にミッキーとミニーの誕生日となっている。
しかし過去、ミッキーの誕生日は頻繁に変更された。

はじめの誕生日と思えるのは、短編アニメ『ミッキーのバースデー・パーティー(The Birthday Party)』で公開されたのは1931年の1月2日でした。

その後、1933年にはウォルト・ディズニーが、ミッキーの誕生日は10月1日であると宣言。

しかし、1935年にはミッキーマウスの新聞掲載漫画で、9月28日に7歳の誕生日を祝った。
その後、短編アニメ『ミッキーの誕生日(Mickey’s Birthday Party)』は1942年2月7日に公開。

11月18日になったのは、1970年代初頭になってからで、「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ・アーカイブ」デイブ・スミス『蒸気船ウィリー』の初公開日をミッキーの公式誕生日と定めた。

まとめると、1月2日→10月1日→9月28日→2月7日→11月18日 といった具合です。

ミッキーのデザインはウォルト・ディズニーではない?

一般的に「ミッキーマウス」のデザインはウォルト・ディズニーと思われているが、ウォルト・ディズニーだけでなく、共に仕事をしていたアブ・アイワークスの二人である。

デザインの面で言えば、アブ・アイワークスがミッキー・マウスの生みの親であると言えるが、当時のディズニー社の従業員は「ミッキーの動きはアイワークスが、魂はウォルトが生み出した」と語っていた。

アブ・アイワークスによるミッキーの初期のコンセプトアート

因みにはじめミッキーマウスは「モーティマーマウス(Mortimer Mouse)」と名付けらようとしたが、ウォルトの妻リリアンが、モーティマーでは「Mortify」(屈辱を意味する言葉)に発音が似てると反対し、「ミッキーマウス」になった。

後に、「モーティマーマウス」は、1936年の短編映画『ミッキーのライバル大騒動』 (Mickey’s Rival) に、ミニーマウスの幼なじみで、ミニーを巡るミッキーとの恋のライバルとして登場し、スポーツカーを乗り回して気取っているがドジなところがあるキャラクターとして描かれている。

『ミッキーのライバル大騒動』 のチラシ
後ろの木の陰にいるのがモーティマーマウス

ミッキーマウスとミニーマウスのデザイン変遷

ミッキーとミニーのデザインは過去何度も変更されている。
主要な変更は戦前の変更ばかりで、まだ日本人が誰もミッキーを知らない時代。

ミッキーの元々のデザインは、耳、鼻、尻尾を除いて、オズワルドに非常に似ていて、アブ・アイワークスは、キャラクターを動かしやすいように、体・耳を円形でデザインした。

一番初めのミッキーとミニーのデザインは当初公開されなかった2作品で作品名は『プレーン・クレイジー』『ギャロッピン・ガウチョ』
この時のミッキーはギョロっとした目長い鼻が特徴で手袋も靴も履いていない。

この作品が不評だったためか、初公開された第3作目の『蒸気船ウィリー』では、すでにデザイン変更がされている。
まずすぐに気が付く変化が目。
インパクトが強かったギョロ目から優しくかわいい印象の目に変更され、手袋は無いが靴を履いたミッキーに変更。
ミニーは低いハイヒールを履いている。

ミッキーが白い手袋をはめたのが5作品目の『ミッキーのオペラ見学』でピアノを弾くとき、その次の『猫の居ぬ間のタップダンス』からは初めから手袋をしているミッキーになる。
当初、これは白黒アニメーションで手がわかりにくいという実用的な理由だったようです。

9作目の『カーニバル・キッド』からは”瞳”に切り込みを入れて(パイ目?)、目の上部はまぶた、あるいは眉毛のような表現が加えられました。(この表現は途中で元に戻る)

次の大きな変化は、1935年の初のカラー作品となった『ミッキーの大演奏会』とカラー2作目の『ミッキーの害虫退治』でした。
デザインの変更はないんですが、赤いショートパンツ黄色い靴のミッキーカラーがはっきりした作品。

その後、半年後の『プルートの化け猫裁判』でミッキーの体系が洋ナシ形に(このとき一時的に黄色い手袋)なり、顔の色が白から徐々に肌色に変更され1939年には完全に変更されました。

そして最後の一番大きな変更が行われたのが1939年2月の『ミッキーのクッキーパーティー』でこのミッキーとミニーのデザインは現在でも使用されている。
大きく変更された箇所は目のデザインで、白目と黒目が描かれるようになり、より表情を豊かに表現できるようになった。
また、ミニーのトレードマークであった頭の上の花が無くなりリボンに変更された。
因みにこの作品は、クラッシック作品の中ではミッキーが黄色い靴を履く最後の作品。

2000年代のミッキーシリーズとしてはじまった『ミッキーマウス!』『ミッキーマウスのワンダフルワールド』では、戦前の旧デザインに現代的なアレンジを加えたミッキーとミニー、他のお馴染みのキャラが登場している。

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