ミニーがピートにさらわれる1930年代のモノクロ作品 その1

ピートがミニーを誘拐する事件はたびたび発生する。
初めての誘拐事件
は第二作目の『ギャロッピン・ガウチョ(The Gallopin’ Gaucho)』ですでに発生しているし、2013年の最新作『ミッキーのミニー救出大作戦(Get A Horse!)』でもミニーはさらわれている。
『ギャロッピン・ガウチョ』すでに紹介しているので、ここでは、その後にミニーがピートにさらわれたモノクロ時代の事件を紹介。

『ミッキーのアラビア探検(Mickey in Arabia)』1932年7月18

『ミッキーのアラビア探検(Mickey in Arabia)』
あらすじ
ミッキーとミニーはラクダに乗ってアラビア砂漠を旅している。
砂漠の中のある町に到着し、そこでラクダから降りて観光を楽しんでいると、ミニーの背後からピートが現れミニーを誘拐。

ミッキーはピートを追うが、乗ってきたラクダはビールをたらふく飲んでいて酔っ払いうまく追跡ができない。
ピートの宮殿まで到着したミッキーは窓から建物に入り、悲鳴を上げるミニーを見つける。
ピートとの格闘の末、どうにかミニーを外に連れ出しミッキーは、追いかけて来たきたピートをやっつけて、再びラクダに乗って宮殿を去って行く。

今の道徳基準で見るとちょっとアラブの人たちを面白可笑しく描きすぎている作品だが、ラクダの描き方が面白く、横暴なピートと勇敢なミッキーの姿はいつ見ても楽しい。

ミッキーのアラビア探検(Mickey in Arabia)

『ミッキーの黄金の街は大騒ぎ(The Klondike Kid)』 1932年11月18日

『ミッキーの黄金の街は大騒ぎ(The Klondike Kid)』
あらすじ
雪の降る夜、酒場でピアノ奏者として客を楽しませるミッキー。
ふと外を見ると窓の外には、孤児のミニーがこちらを見つめている。
間もなく倒れてしまったミニーをミッキーは助け、温かいスープを飲ませる。
その時、酒場に指名手配中のピートがやって来た。
ピートはミニーを見つけるとかっさらって逃げてしまった。
ミッキーはプルートがけん引するそりに乗り、ピートのいる小屋に追いついた。
その後、ピートと格闘し最後はプルートの助けがあってピートは壊れた小屋の下敷きに。

『ミッキーの摩天楼狂笑曲(Building a Building)』1933年1月7日

『ミッキーの摩天楼狂笑曲(Building a Building)』
建設現場が舞台の作品で、ミッキーが蒸気ショベルを操作しているところに、ミニーがランチを売りに来るところからはじまる。

現場監督として登場する義足のピートが、ミッキー準備したランチを盗むが、ミニーがミッキーにトウモロコシを上げ、ミニーがミッキーの食事姿を眺めていると、ピートがクレーンを使ってミニーを吊り上げ誘拐。

誘拐に気づいたミッキーはピートを追いかけ、ミニーを救出。
追いかけるピートを負かしながらも、現場はめちゃくちゃになって最後は崩壊。
ミッキーの摩天楼狂笑曲(Building a Building)

この作品は第6回「アカデミー賞の短編アニメ映画賞」にノミネートされたが、ディズニーの『三匹の子豚』に敗れた。

この作品は『オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット』リメイク作品となっている。
作品名は『スカイ・スクラッパーズ(Sky Scrappers)』で、1928年9月に公開された、2006年にディズニーに返還される前のディズニー時代最後の作品。

『スカイ・スクラッパーズ(Sky Scrappers)』

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