ミニーがピートにさらわれる1930年代のモノクロ作品 その2

『ミッキーの海賊退治(Shanghaied)』1934年1月13日

『ミッキーの海賊退治(Shanghaied)』
(c)2015,Barry L. Wallis
あらすじ

はじめのカットは海賊船の船員たちが船の甲板を清掃しているところからはじまるが、そのあとすぐに縄に縛られているミッキーとミニーの姿が映し出され、ピートが紙たばこを噛みながらミッキーの鼻を引っ張って大笑い。
次にミニーが縛られている柱へ行って、キスをしようとする。
その隙にミッキーが縄から逃れて、カジキマグロを武器として、ピートを攻撃。
ピートとミッキーの格闘が始まる。
最後は船員たちもピートに加勢するが、ミッキーは大砲を使って応戦し勝利する。

この作品はピートとミッキー、ミニーが同じ船上にいる『蒸気船ウィリー』以外の唯一の作品。
 
ミッキーとミニーが捕らえられている理由は謎のままだが、当時、強制的に船に乗せられて働かされることは当時普通にあったらしいので、その光景を表しているのかも。
原題は ”Shanghaied” ですので、「上海」へ売られに行く姿をアニメにしたのか、90年も前のアニメなので、現代では想像がつかない社会があったんでしょう。

また、この作品は深く力強い声で「ピート」の声を 1960年まで担当した「ビリー・ブレッチャー(Billy Bletcher)」のデビュー作品。
ディズニーではピートの他、『三匹の子ぶた』「ビッグ・バッド・ウルフ」などの声も担当、『トムとジェリー』ではブルドッグの「スパイク」の声も演じた。

ミッキーの海賊退治(Shanghaied)

2013年公開の『ミッキーのミニー救出大作戦(Get A Horse!)』は過去の声優陣がアーカイブ出演し、声を担当しているが、この『ミッキーの海賊退治』のミニーの”叫び声”とピートの邪悪な”笑い声”も利用されている。

『ミッキーの二挺拳銃(Two Gun Mickey)』1934年12月15日

あらすじ

荒野を馬車で進むカウガールのミニーは、道の途中で立ち往生しているところをたまたま通りかかったカウボーイのミッキーに助けてもらう。
その後ミニーは、小さな町でお尋ね者となっているカウボーイピートに遭遇し、危うく銀行で下したお金を奪われそうになるが、無事に町をさり再び荒野へを向かう。
しかしピートは仲間を引き連れミニーを追跡。
遠い崖の上から悲鳴を上げて追われて逃げるミニーを見つけたミッキーは猛スピードで、ミニー救出へ向かうも、間に合わずミニーはピートに捕まってしまう。
その後、ミッキーはピートの手下たちと銃撃戦を展開。
華麗な拳銃さばきで手下たちを翻弄し、ついにミニーの元へたどり着くも玉切れとなり、ピートとの格闘に。
最後は、ピートを崖下に転落させ、ミニーとキスを交わす。

カウボーイ姿のミッキーとピート、カウガール姿のレアなミニーが見れる作品。
ミッキーの華麗な銃さばきも見ものです。
これはミニーが登場する最後のモノクロ作品でもある。

ミッキーの二挺拳銃(Two Gun Mickey)

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