監督には向いていなかったウォルトディズニー
ウォルトディズニーがミッキーマウスのアニメーションに監督として関わっていたのはかなり短い期間で、1928年の初のミッキー作品『プレーンクレイジー』から1930年5月10日公開の『カクタス・キッド(The Cactus Kid)』までのたったの2年間。
その後、5年間監督業から離れ、5年後にシリー・シンフォニーの短編『黄金の王様(The Golden Touch)』で復帰するも多くの批判を浴び散々な結果になった。
ウォルトはすぐにそのアニメを否定し、スタジオ内でその話題を持ち出すことを禁じたらしい(笑)。
結果『黄金の王様』がウォルトの最後の監督作品となった。
天才クリエイターであるウォルトの意外な一面で興味深い話。
その反面『カクタス・キッド』は18番目のミッキーマウス短編アニメとして、『黄金の王様』と違い好評だったのが救いでした。
義足のピートが初登場
この『カクタス・キッド』は西部劇のパロディで、ピートが悪役として初めて義足で登場。
2作品目の『ギャロッピン・ガウチョ』を思わせる内容だが、ここでは酒もたばこも止めて、健全なミッキーになっている。
ピートはミニーをさらい、ミニーを救出しようとするミッキーとの戦いが面白く描かれている。
また、ミッキーの馬は、ホレス・ホースカラー務め、まだ擬人化していないが、2作品あとの『ミッキーのダンス・パーティー (The Shinding)』で完全に擬人化される。
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11年間ミニーマウスを演じ続けた声優「マーセリット・ガーナー」
この時初めてミニーマウスの声を担当した「マーセリット・ガーナー(Marcellite Garner)」は、1941年にスタジオを去るまで多数の作品でミニーの声を担当。
最後の短編シリーズ作品は1941年6月20日公開の『ミッキーの青春手帳(The Nifty Nineties)』だった。
2013年の最新作『ミッキーのミニー救出大作戦(Get A Horse! )』でもアーカイブから音声を抽出し使用されミニーマウスの声を演じた。
因みにミッキーマウスの声は、1928年からウォルト・ディズニーが自ら演じ続けて、最後は1947年の『ミッキーのダンスパーティー(Mickey’s delayed date)』となっている。
またガーナーと同じく『ミッキーのミニー救出大作戦』でのミッキーの声もウォルトディズニーがアーカイブ音声で演じた。
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