ミッキーの愛犬『プルート(Pluto)』

ディズニーの代表的なレジェンドキャラクターであるセンセーショナル シックス「ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、デイジーダック、グーフィー、プルート」の中でプルートは唯一擬人化されていないキャラクターで、直立歩行せず、服を着ない(パンツも履かない)、かつセリフを発しないキャラとなっている。
因みに「グーフィー」も同じ犬だか彼は擬人化された「ダックスフンド」である。

彼は1930年から1953年の間に合計89本の短編映画に登場し、いくつかの作品がアカデミー賞にノミネートし、彼が主演した『プルートの悩み(Lend a Paw)』は、1942年に同賞を受賞しディズニーでは欠かすことのできないキャラ。

ミッキーマウスのペットで雑種犬

プルートは、1930年9月公開の短編作品『ミッキーの陽気な囚人(The Chain Gang)』デビューしたが、この作品では名前も無くペットでもなく、囚人役のミッキーを追う”ブラッドハウンド”の警察犬として登場した。
この作品をプルートのデビュー作にしてしまうのは個人的にはどうかと思うが公式にはそうなっている。

次に翌月公開の『ミッキーのピクニッ(The Picnic)』「ローバー」という名でミニーのペットとして登場。
3 回目の登場となる1931年4月の『ミッキーの大鹿狩り(The Moose Hunt)』で初めて「プルート(Pluto)」呼ばれるようになった。
この時からプルートはミッキーのペットとなり現在の位置を確立し、公式にも雑種犬とされている(とのことだがソースは探せなかった)。

プルートの恋人と家族

プルートには恋に落ちた2匹の犬、ペキニーズの「フィフィ(Fifi)」ダックスフンドの「ダイナ(Dinah)」がいる。

フィフィ(Fifi)

「フィフィ」はミニーのペットで、初登場は1933年9月2日公開の『ミッキーの日曜日(Puppy Love)』
この作品がプルートとの初の出会いでもある。

この作品は、プレゼントを持ってミニーの家に訪れたミッキーが、プルートにプレゼントの中身を骨とすり替えれられ、ミッキーに激怒される話。
プルートはミッキーと一緒にミニーの家に訪れた際、ミニーの愛犬フィフィに一目ぼれ、ミッキーがミニーに用意したプレゼントをフィフィに渡してしまう。
プルートは空になった箱に”骨”を入れて蓋をするが、それを知らずにプレゼントしたミッキーがミニーに激怒されてしまう。

1937年11月26日公開の「プルートの短編シリーズ」第一作目『プルートの五つ子(Pluto’s Quin-puplets)』では、2匹は恋犬同士として描かれ、登場する五つ子プルートとフィフィとの間に生まれたとされている。
この作品ではプルートが誤って密造酒を飲んでしまい、酔っ払ってプルートも子犬の体中ペンキだらけとなり最後はフィフィに幻滅される落ち。

『プルートの五つ子(Pluto’s Quin-puplets)』

ダイナ(Dinah)

ダイナは1942年7月公開の『プルートのえさどろぼう(The Sleep Walker)』で初登場し、1945年7月公開の『プルートの武勇伝(Canine Casanova)』でも登場したダックスフンドで、『プルートの武勇伝』では、プルートがダイナに一目後れして恋に落ちてしまうが、最後は子供がいることがわかりがっかりする。
他にも「プルートの短編シリーズ」ではダイナが登場する作品がいくつかある。

「プルート」のデザイナーと名前の由来

プルートのデザインはディズニーのアニメーター ノーム・ファーガソン(Norm Ferguson)で、彼は『白雪姫』『ピノキオ』『ファンタジア』 『バンビ』『シンデレラ』 『ピーター・パン』 『不思議の国のアリス』など、ディズニーの初期の映画で多大な貢献をした。

なお、「プルート」の名前の由来は、1930年に発見された冥王星(Pluto)からつけられたもの。

↑自分の表情を参考にプルートを描いているノーム・ファーガソン

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