指揮者ミッキーと妖精役のミニーが登場
1932年5月27日に公開され「グーフィー」が初登場する『ミッキー一座(Mickey’s Revue)』はウィルフレッド・ジャクソンが監督したミッキー作品4作目で通算41作目のミッキー短編映画。
あらすじ
物語はミッキーとミニー、ホーレス、クララベルなどのお馴染みのメンバーが、大きなホールで音楽と劇を披露するところから始まる。
要所要所でピーナッツを食べなが観覧している「グーフィー」が気持ちの悪い無神経な大笑いを連発し、他の客たちからは白い目で見られるが、無神経なグーフィーはまったく気にしていない。
後半はプルートとたくさんの子猫たちが床下からやってきて会場をめちゃくちゃにしてしまうといった内容。
初登場した「グーフィー」THREAD: To celebrate Goofy turning 90 years old today, here’s a thread of famous cartoon characters in their first appearances.
— Vincent Alexander (@NonsenseIsland) May 25, 2022
Here’s Goofy – originally named Dippy Dawg – in his scenes from his first cartoon MICKEY’S REVUE (1932). pic.twitter.com/bs4DFmVGWQ
この時は「グーフィー」は「ディピー・ダウグ (Dippy Dawg) 」という名でデビューし、その後何度も登場するが、「グーフィー」と呼ばれるようになるのは2年後の1934年8月公開の『ミッキーの芝居見物(Orphan’s Benefit)』。
1967年までグーフィーを演じた声優「ピント・コルヴィグ(Pinto Colvig)」
この作品での「グーフィー」は笑い声しかないが、グーフィーの特徴的な声は一度聴いたら忘れないインパクトを持っている。
このグーフィー声を演じたコルヴィグは、声優であり、漫画家でありアニメーターでありサーカス芸人でもあった多彩な人物で、
「私はピエロになりたいのか、漫画を描きたいのか、
文章を書いたり、浮浪者になりたいのか、
それともミュージシャンになりたいのか、わからなかった。
だから、私はそれらを全部まとめてシチューを作ったんだ。」
と語っている。
声優としては、ウォルトディズニーが離れた後の「オズワルド」の声を演じ、ディズニーでは、1932年から1938年と1942年から1967年に亡くなるまで、グーフィーの声を演じた。
他もにプルートの鳴き声や『三匹の子豚』のプラクティカル・ピッグ、『白雪姫』のスリーピーの声も演じ、
監督としては、『ミッキーのアマチュア合戦(Mickey’s Amateurs)』(1937年4月17日公開)を制作した。
喫煙家だったコルヴィグは、1967年に肺がんで亡くなり、カリフォルニア州カルバーシティのホーリークロス墓地に埋葬された。
彼はタバコのパッケージにがんのリスクを警告する印刷を提唱した先駆者の一人だった。
↓オズワルドの声を演じた「ピント・コルヴィグ」
The old Oswald the Lucky Rabbit cartoons are so funny. This vocal performance here is by Pinto Colvig, the future voice of Goofy. (From 1930's THE NAVY.) pic.twitter.com/qMB4d9DpZ8
— Vincent Alexander (@NonsenseIsland) November 13, 2023
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