クリスマスを題材とした初のミッキーのアニメ

「最優秀短編アニメ映画賞」にノミネートされた『ミッキーの子だくさん』

『ミッキーの子だくさん(Mickey’s Orphans)』

この作品もそうだが、ミッキーの初期の作品は原題と邦題がかなり違う。
この作品『ミッキーの子だくさん』の原題は ”Mickey’s Orphans” なので直訳すると「ミッキーの孤児達」となるはずだが、なぜか「子だくさん」とされている。

この作品は、1931年12月5日に公開され、翌年1932年第5回アカデミー賞から始まった「最優秀短編アニメ映画賞」にノミネートされた作品で、残念ながらアカデミー賞には選ばれなかったが、同じディズニーの『花と木(Flowers and Trees)』がアカデミー賞に選ばれている。

『花と木』はシリー・シンフォニーの短編アニメ作品で、フルカラーの3色式テクニカラーで製作された世界初の商業公開作品。
制作と監督は、『ミッキーの子だくさん』と同じで、ウォルト・ディズニーとバート・ジレットが務めた。

『花と木(Flowers and Trees)』

『ミッキーの子だくさん』クリスマスを題材としたミッキーのアニメでは初の作品で、雪の降る夜、フードをかぶった人物(多分ネコ)が、毛布で覆われたバスケットをミッキーマウスの家の玄関に置くところからはじまる。
プルートが家に運んだバスケットにはたくさんの子猫が入っていて家の中で暴れまわってしまうという内容。

『ミッキーの子だくさん(Mickey’s Orphans)』

『ミッキーの子だくさん』はオズワルド作品のリメイク

この作品は1927年12月12日公開の『オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット』『エンプティ・ソックス(Empty Socks)』リメイク版とのことだが、内容はかなり違う。

『エンプティ・ソックス』は、失われたと考えられていたフィルムが、約1分が欠落しているもののほぼ完全なものが2014年12月にノルウェー国立図書館で発見されたという曰くつきの作品

『オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット』『Empty Socks(空っぽの靴下)』

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