『ミッキーの巨人征服』と『ミッキーのガリバー旅行記』の2作品はミッキーの甥が初めて登場する作品で、どちらもバートジレット監督の作品で、ミッキーが童話を甥たちに話してあげる内容となっていている。
ミッキーをジャック役とした「ジャックと豆の木」
1933年11月25日に公開された『ミッキーの巨人征服(Giantland)』はイギリスの有名な童話『ジャックと豆の木』を元にミッキーをジャック役とした作品になっていて、物語は甥たちに「ジャックと豆の木」を語るところから始まる。
物語はすぐに童話世界の話になり、ジャック役のミッキーが巨人から逃げる話となっていて、小さなミッキーが奮闘するところがかわいくて面白い作品。
最後は、また現実の世界に戻って、たくさんの甥たちとミッキーが笑うところで終わる。
Key Animation: Dick Heumer
— Disney Animation (@DisneySakuga) February 28, 2021
Ham Luske
Johnny Cannon
Source: Mickey Mouse – Giantland (1933) pic.twitter.com/Oh5z8XcW7f
ミッキーがガリバーになる「ガリバー旅行記」
『ミッキーのガリバー旅行記(Gulliver Mickey)』は、『ミッキーの巨人征服』から約半年後の1934年5月19日に公開された同じ展開の作品で、ここでもミッキーの甥たちがたくさん登場している。
題名の通り「ガリバー旅行記」の話が、ミッキーがガリバー役となって展開してゆく。
後半に敵役として登場するミッキーと同サイズの蜘蛛がピートの顔になっているのが面白い。
Burt Gillett's GULLIVER MICKEY (1934) was released on this date. 🕷️ pic.twitter.com/e5xqJDbj7D
— The Tinseltown Twins (@TinseltownTwins) May 19, 2023
「モーティ」と「フェルディ」二人で登場
もう一つおまけに、ミッキーの甥が登場する作品が『ミッキーのガリバー旅行記』のすぐ次の作品で、『ミッキーの道路工事(Mickey’s Steamroller)』(1934年6月16日)。
この作品の監督はバート・ジレットでなく、後に『白雪姫』を監督したデイヴィッド・ハンドとなっている。
内容は、ミッキーは重機の運転手として登場するがミッキーが重機から離れた隙に「モーティ」と「フェルディ」が重機に乗り込み勝手に運転を始めてしまうというドタバタ劇の作品。
ミッキーの甥とは?
ミッキーマウスの甥は何人いるのか定かでなないが、コミック版を除いて名前がついているのは、「モーティ(Morty)」と「フェルディ(Ferdie)」の二人。
彼らは双子で、母親はコミックだけに登場するミッキーの姉「フェリシティ・フィールドマウス(Felicity Fieldmouse)」となっている。
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